年谷橋
亀岡市三宅町 昭和27年
亀岡市街から馬堀方面に行く途中、
年谷川にかかる橋です。
欄干のデザインなどレトロな雰囲気なので
戦前の橋のように思いますが、
戦後の昭和27年に架けられた橋です。
橋の親柱の上には街灯がありますが、
その下には大理石製のプレートがはまっています。
一つには「昭和二十六年七月 災害復興記念」
と刻まれています。
この年は、亀岡市内で水害が起こり、
そのときにこの位置に架かっていた前の年谷橋が
流されたそうです。
もう一方には「恩賜燈」と刻まれています。
恩賜というのは、天皇陛下から品物や金品を
頂くこと。
そのことから、この橋は、水害後に架け替えなおされ、
それを記念して、天皇陛下から街灯を設置する費用を
拝領したということがわかります。
何気ない橋にもこんな歴史が隠されているわけです。