三俣橋
福知山市三俣 昭和16年
旧三和町との境に近い三俣集落の前を流れる
土師川に架かる鉄筋コンクリートの長い橋。
橋脚や欄干のデザインがいかにも昭和戦前期の姿をしています。
しかし、機能主義が主流になりつつあった昭和10年代を
象徴するが如く、欄干や親柱などはすっきりとした装飾性の少ない
デザインになっています。
道路側から。
このようなデザインの橋なら、戦後すぐでも作られました。
昭和初期の鉄筋コンクリート橋はもう少し装飾的です。
親柱のプレートのアップ。
昭和16年の年号ではありますが、プレートは新調されています。
戦時中、金属供出により、橋の親柱のプレートも供出されました。
この橋も供出があったようで、ずっとプレートがない状態だったものを
近年新たに取り付けたようです。