がんこ二条苑（第二無鄰庵）

中京区木屋町二条下ル　　明治期

現在、料理屋さんになっているこの建物は、

元は山県有朋の別邸だった建物で、

第二無鄰庵と呼ばれています。

無鄰庵といえば、動物園近くの岡崎のが有名ですが、

市内にもう一つ無鄰庵があるわけです。

それ以前は江戸初期の豪商、角倉了以の屋敷でした。

第二無鄰庵は、建物より庭園が有名かもしれません。

ここは、高瀬川のはじまりであり、その流れを庭園に

組み込んでいるのです。

角倉了以の屋敷の頃は、かの小堀遠州が作庭したそうですが、

山県の別邸になるときに、小川冶兵衛が作庭したそうです。

現在の庭園の大部分は、小川冶兵衛が手がけたものですが、

一部、小堀遠州の庭が残っているとか･･･

邸宅自体は数奇屋建築ですが、

明治の建物らしく、洋間も作られています。

現在、庭園や建物は、「がんこ」が所有し

邸宅内で庭園を眺めながら食事が楽しめます。

私もここで食したことがありますが、

いやあ、贅沢な雰囲気でした。