近代建築って何?

はじめまして、ここのHPのヌシであるたなべです。
以後よろしくお願いします。
さてさて、ここのHPは、タイトルからも分かりますとおり、日本国内の
西洋館
の写真をひたすら取り上げているという中々まにあっくなHPでございます。
あまり難しいお話は避けたいところですが、一応日本の西洋館について説明しておかないと
というわけで、少しお付き合いください。
さて、一般的に国内の西洋館は
近代建築という名前で呼ばれています。
近代建築の定義とは、
幕末から終戦までに国内で作られた西洋館
ということになっております。でも、最近は戦後すぐのころの西洋館も対象になってきていますが…
まぁ、その理由はのちほど。

その近代建築ですが、最近はありがたいことに文化財の指定になっているものも多く、
さらに、
国指定登録文化財制度というものまで出来たおかげで
これまでガラクタ扱いになる場合が多かった近代建築が文化財として認知されるようになってきました。
ちなみに、昭和9年に出来た東京の明治生命館が重要文化財に指定され、
それが日本で一番新しい重要文化財となっています(たぶん)。ちょっと前までは考えられないことですよね。

では、なぜ近代建築の価値が認められるようになったか。それは、近代建築が日本の近代化、
西洋化を語る上で
貴重な証言者であるということが認識されてきたからです。
普通文化財指定といえば、「何百年も経った古い神社仏閣」ていうふうに感じ、
「なんで100年そこそこしか経ってない建物が文化財やねん」と思ってしまいます。
実はその点が今までの近代建築にたいする見方で、大切に扱われなかった理由です。

ある先生が「幕末・明治初期の建物は、法隆寺と同じくらい貴重である
とおっしゃいました。それは、法隆寺が新しい文化として入った仏教伝来の頃の初期に建てられた
仏教のお寺であるということ。同じく、幕末・明治初期の近代建築は、西洋の文化が入った
初期の頃に建てられた西洋文化の建物であること。
法隆寺も幕末・明治初期の近代建築も、新しい文化が入った頃に新しい文化を求めて建てられた
初期の建築物である。その点のみを追求すれば、初期の近代建築も法隆寺と同じくらいの
貴重な意味合いを持っている。
との事でした。

いま、上に記したような認識がされるようになりました。
ただ、私は、そこまで難しく考えずに西洋館の豊かな表情や数十年を経
た建物の魅力ある雰囲気を楽しみながら西洋館を探して廻っています
一応長々と説明してきましたが、私個人としては
理屈とかではなく率直な感覚で
近代建築の面白さ
を実感していただければと思います。

えっ、なんでお前は西洋館好きになったかって?
それは、地元のくせに「京都といえば神社・仏閣」と思っていた私が
京都市内のあちこちにたくさんの西洋館が建っている事に気づきショックを受けたからでしょうか? 
だって、古都に西洋館ですよ。一般的にはメジャーではないし、観光コースにも入っていません。
なんでも興味がなければ気づかないものですよね。

では、ごゆっくり楽しんでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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